2019.07.24
施設長コラム子どもの溺水について
今年は梅雨が長いですが、間もなく梅雨明け、梅雨が明けると夏真っ盛りを迎えます。
これからさらに海やプールに出かける機会も増えることと思います。
毎年この時期になると、溺れて亡くなるお子さんのニュースが目を引きます。
ニュースで目にする出来事は身近で起こっていることではないとはいえ心が痛みます。
0歳の死因では先天異常や出産時の死亡などが主な要因となっておりますが、1歳以上の子どもの死因で一番多いのは不慮の事故だそうです。
不慮の事故には交通事故、溺水、窒息、墜落、火災などが含まれますが、このなかでは1位が交通事故、2位が溺水だそうです。
溺水の中では、4歳までの子どもはそのほとんどが浴槽で起こっているのだそうです。
溺水というと「海」や「川」での事故を思い浮かべますが、乳幼児では特に「お風呂」に注意が必要です。
子どもが浴槽で溺れた場合、その3分の1以上は「気がついたら浴槽に浮かんでいた」という状況だそうです。
溺れた子どもはほとんど声を発することもできないそうで、静かに溺れるとのことです。
自宅での溺水事故予防に有効な対策としては、
1.幼児が1人で浴室に入り込まないように、 浴室のドアは閉めておく。
2.浴槽にはしっかりとしたフタをきちんとしておくこと。
3.入浴後の残り湯は必ず捨てる。
4.入浴中の子どもから目を離さない。入浴中に電話などがあっても、その場を離れない。
5. 子どもは10㎝の深さの水でも溺れるので、バケツなどの水も放置せずに捨てるようにする。
などでしょうか。
あすいくには浴槽はありませんが、7月よりプール遊びを行っておりますので、その際には特に注意を払っております。
保育所でプールを行う場合の事故防止のガイドラインには「監視にのみ専念する監視者を配置すること」とされています。
あすいくにおいても保育士の1名はプール遊び中は子どもとは関わらずに子どもの溺水などの事故を常に監視する監視員として配置し、事故防止に努めております。
大切なお子さんが不慮の事故に遭わないようにするために、その可能性を高めるために、できうる限りの知識を身に付け、できうる対策を実行していく必要があると感じます。