2019.10.28
保育日記若狭総合運動公園に行きました
今回のバス外出は本年度2回目の若狭総合運動公園です。
以前は子どもたちが座るバスの席順を保育士が決めていましたが、今では自分たちでどこに座るかを決めるようになりました。
子どもたちの成長のはやさを感じます。
出発前の朝のおやつ時から面倒見のよい3歳児の園児(おんなのこ)が「○○ちゃん一緒の席に座ろうな」と1歳児の園児(おとこのこ)に約束していたのですが、いざバスに乗り込むと1歳児の園児はすでに別のおともだちと着席していました。
保育者はどうするのかを女の子にたずねて言葉を待ちます。
3歳児の園児は「○○ちゃんと座りたかったぁ~」と涙を流し、納得できずなかなか着席できないためバスも出発できず5分以上も立ち往生。
保育者が「重大任務を任せます。小さいおともだちがちゃんと座れるかカメラで撮って見ててくれるかな?どう?」と声かけすると、曇っていた顔に少し笑顔が戻り「うん」と頷いてカメラを持って座りました。
その後は気分もすっかり入れ替わったようで、他の子どもたちをカメラで撮り「みんなちゃんと座れとるな」、「○○くん、ちゃんと黒いところ(手すり)持っといてよ」とお姉さんとしての役割を果たすことに夢中な様子でした。
他の子どもたちは隣に座った子と窓からの景色や乗り物について会話をしながら到着するまでたいへん賑やかでした。
公園に到着してバスを降りると、駐車場から公園まで人とすれ違うと「こんにちは」と挨拶したり、停車していたパトカーには「お疲れ様です」と声をかけたりして歩きます。
道中ドングリを見つけるとポケットに次々に入れて公園に向かいました。
今回は運動公園内の「さるかに合戦ゾーン」で遊びました。
保育者の合図で各々遊びたい遊具に走って向かいます。
一番人気はきつねの滑り台でした。
はじめは「こわい」と言って腰が引けていた子どもも何度も繰り返し石山を登ると、後半には手をつかずバランスを取りながらひとりで登りきったり、おともだちとどちらが早く山を登れるか競い合ったりする姿も見られました。
角度がある滑り台なので保育者が子どものうしろについて滑ったり、腹ばいになって足から滑ったりしていました。
カニの網状になったアスレチックでは足が落ちないようにゆっくり登ります。
頂上に到着すると思ったよりも高かったのか、「おりるー!」とすぐ降りたがる子どももいました。
窓付きの家の遊具では、窓から顔を出したり引っ込めたりして保育者の名を呼んだり、草を採り「にんじんでーす」、砂とどんぐりを集め「どんぐりごはんでーす」などと保育者の手に渡したりしていました。
一度水分補給で小休止をはさみますが、休憩が終わったらすぐ遊具まで走り、時間いっぱい遊んだあと、帰りのバスに乗り込みました。
カメラのレンズが反射して、その光がバスの天井をあちこちに動くと「おばけや」とみんなで捕まえる遊びが始まりました。
遊び疲れたのか、ウトウト眠そうに大きなあくびをする子もいました。
また、『お姉さん』として小さな子を見守るという3歳児の園児の重大任務はあすいくに帰り着くまで続いたのでした。
あすいくに帰ったあとは今日の出来事を振り返りました。
「きつねの(滑り台)が楽しかった」と話したり、「こうすべったよ」と言いながら手を前に出してジェスチャー付きで話したりしました。
重大任務を任した園児には「今日はお疲れさまでした、ありがとう」と伝えると「えへへー」と笑って、「またする!」と言いました。
日常の保育の中でも、なるべく子どもたちが自分で考え、自己選択・自己決定できるよう進めていきたいと思います。