2019.11.12
保育日記買い物体験を行いました
買い物体験を行いました。
本年度2回目となる買い物体験は、保護者に買うものを決めていただき、それを子どもが買いに行くというおつかい形式で行いました。
2・3歳児を対象に、スーパーまるしょう(上中役場前)まで向かいます。
今回は以下の手順で行いました。
①品物リストを保護者の方に渡し、買ってきて欲しい品物を1~3品選んでいただく
②選んだ商品に沿って、子どもそれぞれに写真付きの買い物リストを作成する
③買い物リストを持ち帰ってもらい、保護者の方が直接、子どもにおつかいを頼む
④買い物に必要な代金を保護者の方にご負担いただき、当日お持ちいただく
⑤歩いてスーパーまるしょうまで行き、それぞれ自分で買う物を探す
⑥レジで自分でお金を払い、商品を受け取る
⑦明日行くまで持って帰り、お迎え時に保護者の方に商品とおつりを渡す
保護者の皆さまのご協力もあり、当日朝に確認すると「牛乳とウインナー!」「アンパンマンカレー買うで!」と、みんな自分が頼まれたものを覚えていました。
なかにはヒントなしでも、まるで呪文のように3つの商品を買い物リストの順番通りに暗記している子どももいました。
少し肌寒かったのですが、上着を着てリュックを背負って出発です。
最年長の3歳児の女の子は、去年から通算すると買い物体験は4回目、道順もすっかり覚えています。
先頭に立ち、「こっちいくで~」、「はよおいでや~」とみんなをリードしてくれました。
また、他の子どもも「車きたで!こっち入りや!」と白線の歩道側に他の子を呼んだり、白線をはみ出て車道を歩いていた保育者をグイっと引っ張って歩道側に戻したりする姿が見られました。
横断歩道では保育者が何もしなくても手を挙げていました。
これまでの外出プログラムで繰り返し行ってきた、交通ルール指導が少しずつ定着してきたのかもしれません。
お店に到着すると、さっそく目の前の棚から牛乳を手に取る子どもがいました。
見ていた保育者は「牛乳は重いから、最後にすればいいのに...」と思ったのですが、今日はなるべく声を掛けず、子どもたちが自分で考えてどう行動するかを見守ることになっていたので、アドバイスしたくなる気持ちをこらえ、様子をみました。
その子どもは、そのあと自ら店員さんに近づき「ハムどこですか?」と聞き、その後も店内を探して目的の品物を3つとも見つけることができました。
その間ずっと1リットルの牛乳を持っていました。
他の子が持っている品物を見て「これどこにあったん?教えて!」と教えてもらって目的の品物を効率よく手に入れる子、黙ったまま店内を見回し一生懸命に品物を探している子、保育者に「どこにあるん?どこにあるん?」と聞く子、それぞれ自分で考えて行動し、品物を手にしました。
レジは写真の通りセルフレジだったのですが、それぞれ自分の財布からお金を出して自分で支払いをします。
印象的だったのは、保育者に言われなくてもお釣りを自分の財布に入れていたことでした。
「レシートどうぞ」と声を掛けられたり、「はいどうぞ」と買ったものを渡されたりしても、どの子どももまずはお釣りを財布に戻していました。
普段の保育から、プログラム保育や自由遊びの中で「お金は大事」と伝えていたことが影響したのかもしれません。
帰りは重たくなったリュックを背負ってあすいくに帰ります。
疲れて足取りが重く進まなくなった時間もありましたが、途中の池で魚を見たり、駅のロータリーでドングリを拾ったりしながら、全員で無事あすいくまで帰り着きました。
2・3歳児が買い物に出かけている間、残った0・1歳児の子どもたちも、保育室内で買い物ごっこをしていました。
段ボールで作った家から出発し、お店に行きます。
並べられた野菜や果物から自分で好きなものを選び、レジまで持っていきます。
疑似硬貨で支払いをして、ビニール袋に商品を入れてもらい、段ボールの家まで持ち帰りました。
中には、ビニール袋を机の上にドンと置いた子もいて、普段のお母さんの様子をよく見ているのかな、と思う場面でした。
1歳児の子は来年、0歳児の子も再来年には買い物体験に行くことになります。
今後もあすいく内での買い物練習プログラムを行い、自分でおつかいに行ける力が育つように取り組んでいきます。
2・3歳児の子どもたちは、今日は買った品物を持ち帰ります。
どんな風におつかいしたのか、何が大変だったのかなど、ぜひご家庭でも体験内容を聞いていただければと思います。
また、今回のプログラムにおいては、必要な経費を各保護者さまにはご負担いただきました。
プログラム保育へのご協力、誠にありがとうございました。