2020.02.03

保育日記

節分の会を行いました

今日は節分、あすいくでは節分の会を行いました。

 

1月の中頃、あすいくに"片付け鬼"から「せつぶんのひ、お片付けをしないこを、みにいくぞ。」という手紙が届いていました。

手紙を見たその日から、お片付けが少し苦手な子どもたちが「鬼来るし、嫌なぁ。」と言いながら片付けをするようになりました。

また、鬼をやっつけるために鬼のボードや玉入れ箱に向かって「鬼は外、福は内」と言いながらボールを投げ、鬼をやっつける練習をしました。

 

今日の節分会では、歌を歌ったり、練習していた鬼のボードに玉を当てたりすることから始めました。

しかし、しばらくすると以前に届いた手紙の内容の通り、あすいくに片付け鬼がやってきました。

突然の鬼の登場に驚き、子どもたちは泣いたり、固まって動けなくなってしまったりしていました。

 

鬼に片付けの苦手な保育者がつかまってしまいました。

鬼に捕まった保育者を助けようと声をかけられると、子どもたちは怖いのを我慢して泣きながら鬼に向かってボールを投げました。

鬼はボールが当たると、「あすいくの子どもはお片付けをするから強いなぁ!」、「お片付けしてない子がいたらまた来るぞー!」と言って逃げ帰っていきました。

 

鬼が帰った後、鬼は怖かったこと、片付けをすると片付け鬼が来ないということを皆で振り返りました。

 

節分会が終わった後の昼食前の時間には、普段はおもちゃを出したままの子が両手におもちゃを抱えて1番に片付けをしていました。

 

世間では、「鬼を使って子どもを脅すような子育ては良くない」と言われることがあります。

もちろん、何でもかんでも脅すことは恐怖心だけで行動を縛ってしまうことになりますし、繰り返し「鬼」や「お化け」でしつけをすると、しつけ効果が薄れていくことも実証されています。

あすいくでは、普段の保育では「脅し」を使わず、まだ話し始めた子であっても何を考えているのかをゆっくり傾聴し、子どもたち自身の考える力を伸ばせるよう取り組んでいます。

しかしその一方、就学前の子どもたちが、なぜ片付けをしないといけないのか、誰のために片付けをするのか、などの倫理観(人として守り行うべき道、善悪・正誤の基準)を持つことは難しい面もあり、まずは「良い行動」を習慣化し、その後に「なぜその行動をすると良いのか」を知っていく、という過程を経ることも大切だと考えています。

ですので年に1度だけ来る鬼が「良い行動」を伝え、子どもたちの片付けの習慣化を手助けできれば幸いです。

子どもたちにとって決して楽しいものではないお片付けの時間。

鬼の力も時々借りながら、子どもたちが無理なくその習慣をつけられるように計画立てていきたいと思います。

 

本日は保護者の方にもご参加いただきました。

お忙しい中お越しいただきありがとうございました。

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